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俳優・椎名桔平が語る
シチズン「アテッサ」
稀代の表現者が見出す、
作品づくりへの情熱と
「アテッサ」が共鳴する地点―

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“柔軟になったからといって、自分が人生で経験してきたこと、ずっと持ち続けてきたもの、それが揺らいだり、曲がることはない”

1980年代から、常に第一線を走り続ける俳優・椎名桔平。さまざまな役柄を演じてきたなかで彼がいま思うのは、職業や肩書を取り払った、その“人”を深く掘り下げ、表現することの大切さとおもしろさ。そして、シチズン アテッサのフラッグシップモデル「アテッサ ACT Line(アクトライン)/『CC4055-65E』」のように、強い芯をもちながら、柔らかく、軽やかに変化し続けることだった。
着用イメージ

“人”を演じることに、
おもしろさがある

倉本 聰さんの初監督映画『時計 Adieu l’Hiver』に出演し、椎名桔平さんが俳優としてデビューを果たしたのが1986年。その翌年にアテッサが誕生したことを考えると、両者はほぼ同じ年月、それぞれの道を歩み続けてきたことになる。

「若いときって、何をやっていても楽しかった。いい人、悪い人、さまざまな職業を演じることで、それがひとつひとつ自分のピースになって、俳優としての幅が広がっていくのを実感できたからだと思います。今となっては、大体の役柄、職業をやらせてもらったと感じていますが、ただ同じ職業であっても、まったく同じ役はないわけです。

いろいろな役を通して僕がいま感じることは、結局、表現すべきは“人”なんですよね。さまざまな職業、社会的立場を身に纏っているけれど、その人の内面はどうなのか、制服を脱いだらどんな人なのか。そんなことを考えていくと、やっぱり“人”を演じるということにおもしろさがあると思うんです。

演じていて、ふと、『その人になれたんじゃないか』という瞬間を味わえることがあるんです。間であったり、呼吸であったり、そういったものが自分ではない、別の人になることができる瞬間というか、これはたぶん役者しか経験することができないものだと思います。もちろん役に対して準備をして、少しでもその役に近づこうとすることが大事ですが、そういう瞬間を僕も何度か体験してきたことを考えると、それこそが俳優業の醍醐味なのではないかと思います」
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長いキャリアにおいて、常に第一線を走り続けてきたからこそ、その言葉には重みと説得力がある。

昨年、還暦を迎えた際に、友人から赤いデジタル腕時計を贈ってもらったというエピソードも披露してくれた椎名さん。腕時計に関しては、そうした節目で手にしたものなど、大切にする意味のあるものを長く使い続けるという彼の目に、この腕時計(ACT Line「CC4055-65E」)はどのように映ったのだろうか。

「身につけたとき、まずその軽さに驚きました。撮影中、時計をしていることを思わず忘れるくらいでした。しかもチタニウムですから、とても頑丈なんでしょう。カジュアルな服装にはもちろん、シックな雰囲気もあるのでスーツにも似合いますね」

商品イメージ

着用商品

エコ・ドライブGPS衛星電波時計

CC4055-65E
¥330,000(税抜価格¥300,000)

黒のレイヤーが生む、
静謐で力強い存在感

着用イメージ
ビジネススタイルの多様化にともない、スーツスタイルはもちろん、カジュアルスタイルにもマッチするデザインをコンセプトに、2019年に誕生したACT Line(アクトライン)。

アクティブな印象をもたらすラインナップにあって、この「CC4055-65E」は、ベゼルからダイヤルに至るまで素材や仕上げの異なるブラックを配し、“黒”がもつ美しさを堪能できる1本。削り出しのアート作品のような存在感を放つケースには、耐傷性に優れ、軽く、サビにくいうえに、ステンレスの5倍以上の表面硬度を誇る「スーパーチタニウム™」を採用。そんなタフなケースに光沢のあるサファイアベゼルがさりげない気品をもたらし、洗練された力強さが漂う。

機能においても、太陽光や室内のわずかな光を電気に変えて時計を動かし続けるシチズン独自の技術「エコ・ドライブ」によって、一度のフル充電で半年以上動き続けるという利便性の高さ。また「サテライト ウエーブ GPS」を搭載し、上空約2kmの宇宙空間を周回するGPS衛星から位置・時刻情報を取得することで、世界中どこにいても正確な時刻とカレンダー表示を自動で修正してくれる。世界を視野にしなやかに活動する現代人にとって、まさに頼れるタイムピースといえるだろう。

信念にとらわれないこと、
それも信念

確固たる信念をもち、自分の生き方を大事にする。アテッサは、そんな人たちに寄り添う腕時計だ。椎名さんの俳優としての信念、もっとも大切にしていることとは。
着用イメージ
「“信念”というもの自体が、どこか不確かなものなのではないかと思うんです。自分の信じるものがあって、それを曲げずに突き進んでいくことが信念のひとつのあり方だと思いますが、その一方で、俳優という職業は共同作業なわけです。そこで自分の信念みたいなものを強くもちすぎると、うまく行かないこともあったりする。昔はそれこそ『俺の考えはこうだから、それで行かせてほしい』と主張するような若者だった気がしますが、今はそうは思いません。

ただ柔軟になったからといって、自分が人生で経験してきたこと、ずっと持ち続けてきたもの、それこそ、それを“信念”という言葉に置き換えてもいいかもしれませんが、それが揺らいだり、曲がることはない。そんなふうに捉えられるようになりました。還暦というある種の節目を迎えて、これまでの人生を思い返すこともありますが、検証をしてみたところで、すべてがもう身に染みついて抗いようがないわけですから。ひと回りしたというか、次の人生に向けて新しく歩き出したような、今はそんな感覚です。

あえて“信念”という言葉を使うとすれば、過去にこだわらないことが、またひとつの信念にもなるのかな、という気がしますね」
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そんな椎名さんが、生き方においてひとつだけ、常に意識していることがあるという。それもまた、“己を知る”ことの大切さにつながる。

「とにかくストレスを感じないように生きていくこと。生活していれば、人との付き合い方も含めて、いろんな場面でストレスを発生させることがあるわけです。それを全部なくすことは不可能ですが、自分が許容できる範囲はわかってくる。ひいては自分にとって何が強いストレスになるのかということを把握して、そんな状況を引き起こすような行動をやめる。そうなる機会をなるべく自分自身に与えない。

自分の苦手なストレスを抱えないように生きていく。それだけで幸せなんじゃないかという気がします」

新たな出会いによって、
自分が変わることへの期待

「アテッサ」とは、イタリア語で“期待”や“予感”を意味する言葉だ。最後に俳優として、ひとりの人として、椎名さんが今後の自分自身に期待することは何かと聞いた。
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「宝くじを当てたような生活とか環境を期待することはありません。そういったものはもういいと思う一方で、僕はこれまで俳優として活動するなかで、人との“出会い”というものをそんなに大事にしてこなかったんじゃないかって、そんな気もするんです。少し語弊があるかもしれないけど、たとえば100人いたら、10人とか20人とか限られた人たちとつながっていればいいみたいな。でも本当にそれで良かったのかと、いま振り返ると思ったりもするんですよ。

もう少し視野を広げたなかで活動することが大事なんじゃないかって思うようになりました。そのなかで、新しい人との出会いをどう感じて、自分の演じ方がどう変わるのか。そんな自分に対する期待とか、それがいい方向に向かって、いい作品をつくることができれば、また新しい自分の世界が生まれるんじゃないか。そんなことを思っています」

椎名桔平はこれからも、このアテッサ「ACT Line(アクトライン)」のように、柔らかく、そして軽やかに変化しながら、力強く歩みを進める。
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Profile

椎名 桔平

1964年生まれ、三重県出身。1986年に俳優デビュー。1993年の映画『ヌードの夜』で注目を集め、以降、映画やドラマ、舞台などで幅広い役柄を演じる。1996年にエランドール賞 新人賞を受賞。1999年には映画『金融腐蝕列島 呪縛』で第23回日本アカデミー賞 優秀助演男優賞を受賞する。主な出演作に、映画『アウトレイジ』『化粧師』『仕掛人・藤枝梅安』、連続テレビ小説『春よ、来い』、ドラマ『Age,35 恋しくて』『永遠の仔』『コード・ブルー–ドクターヘリ救急救命-』シリーズ、連続ドラマW『事件』などがある。

Model / Kippei Shiina
Photo / Takemi Yabuki (W)
Styling / Kan Nakagawara(CaNN)
Hair & Make-up / Eriko Ishida
Text / Satoru Yanagisawa
Edit / Mikiya Otsuka(Esquire)

商品イメージ

着用商品

エコ・ドライブGPS衛星電波時計

CC4055-65E
¥330,000(税抜価格¥300,000)